エムPの昨日夢叶(ゆめかな)

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【エムPの昨日夢叶(ゆめかな)】第1762回『雲と鉛筆(吉田篤弘)と出会い…、時間(とき)を考える夢叶なのだ!?』[1月3日]

★(1年前…)2020年1月3日の夢叶は、『山口百恵さんの「プレイバックpart2」は恐るべし!』でした。

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お正月三が日。

最後の1日がやってきました。

 

書店で出会った1冊の本。

『雲と鉛筆』(吉田篤弘

妙に惹かれるタイトル。

何気なく手に取ってしまった。

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帯に書かれている言葉に心を奪われた。

 

人は言葉を

手で書いた。

人の思いを、

いちばん正確に書き残すことが出来るのは

鉛筆ですーーー。

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感慨深い言葉。

裏帯に書かれていたのは…、

 

雲を描くということ。

雲は哀しいです。

われわれから抜け出た塊のようなものですから。

 

雲は実に頼もしいものです。

われわれが失くしてしまったものを、

「ほら、ここにある」と見せてくれるのですから。

鉛筆は雲を描くために発明されたのかもしれない。

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やられました…。

 

★『雲と鉛筆(吉田篤弘)と出会い…、時間(とき)を考える夢叶なのだ!?』

続けて出会ったのは…、学生が書いた感想文…。

 

「雲と鉛筆」(著・吉田篤弘)を読み終えて…。

 

今回の課題は難題だった。

指定された新書を探しに本屋さんに行ってはみたが…、

「読みたい」

という新書に出会えなかったからである。仕方なくインターネットで検索、ようやく

「読もう!」

と思えた新書が、

『雲と鉛筆』

だった。その理由は、裏表紙に書かれた温かみのある文章

 

ぼくは屋根裏部屋に住み、鉛筆工場で働いている。

大きなことが書かれた小さな本を読み、

遠い街に出かけて、友人とコーヒーを飲む。

鉛筆を削って、雲を描き、姉に手紙を書いて、人生を考える

 

この本が私の人生に何らかの影響を与えてくれるような気がしたのです。

翌日、私の手元に『雲と鉛筆』が届いた。

淡々と日常を描いた文章をゆっくりと音読するように読み始めた。

突然!出て来た百八十段の長い石階段イラストが面白い。重たくて熱くなった危険な薬缶持って長い石階段を慎重にのぼって屋根裏部屋に戻ることを想像してみたら…、

これから大人への階段をのぼっていく私の人生が沸き上がってきた。一段一段、慎重に石階段をのぼる。重たくて熱くなった薬缶に注意しながら百八十段の石階段をあがっていく。想像力を搔き立てるイラストだ。

鉛筆工場の話も面白い。9Hから6Bまで芯の硬さによって十七種類もあることを知って驚いた。9Hの一番硬い芯から6Bの一番柔らかい芯の種類分けは、まるで人間の性格を分類するかのようで面白すぎる。およそ真ん中に位置するHBは一番人気でハイブリッド呼称するセンスが今っぽくて好き。唯一HにもBにも属さない『F』を…、

 

<F部>はそうした区分けとは別の次元に位置し、工場の中でも特に優秀な人間が担当していた。その立ち振る舞いからちょっとした発言に至るまで、すべてにおいて独特な品位が保たれ、Fが意味するところは自由=FreeのFであると云う人もいる。

 

表現力に脱帽…。まさしく人間社会を現していると思った。

改めてこの本のタイトル『雲と鉛筆』について考えてみた。

私が生まれ育ったスマホ世代にとってあまり馴染みのない単語である。ノートと鉛筆、学校の宿題以外で触ることはまずない。鉛筆が無くなってもさほど困らない。スマホがあればすべて事足りるからである。だから…、スマホを覗く時間が年々長くなっている。スマホを観るため下を向いている時間が増えている。だから…、上を向く!空を眺めることも無くなった。雲が刻々と姿形を変えているなんて忘れ去られていた。

『雲と鉛筆』の名言…。

 

風の強い日の雲は刻一刻と、ほとんど秒単位でその姿を変えてゆく。

まさに流転していた。流動していた。

だから、一枚の絵を描き始めてから描き終えるまでのあいだに、雲が織りなす空模様は、まったく別の様相に変り果てる。

でも、たとえば一時間をかけて、刻々と変わりゆく雲を描きとめていくと、そこにあらわれるのは、一時間のあいだに窓の向こうを通り過ぎたていったすべての雲の重ねりである。つまり、絵に残されたものは現実の風景としては存在せず、たまたま、ぼくが鉛筆を走らせた一時間の様子を、薄紙を何枚も重ねるようにして描きとめた紙の上だけの出来事なのである。

 

浅く読み解けば…、時間の流れであり。

深く読み解けば…、人生の縮図である。

そして、もう1つ名言を…。

 

「いろいろなものを、ひとつにまとめるのはいいことだと思うよ」

人生はぼくの話を聞いて。まずそう云った。

十徳ナイフについての感想である。

「でも、いろいろなことを、いろいろなまま並べておくのもいいものだよ。だから、答えは出ない。AでもありBでもある。僕はね、答えがふたつあるものほど本当のことが宿っていると信じてる。だから、これはこの先、何度も考える価値がある。ただし、答えはどこまでも出ない。答えなんてみつけないほうがいいんだよ」

「でも、どういうわけか、みんな見つけたがる。どうしてだろう?見つけるってそんなにいいことなのかな?」

 

今現在…、自分自身の人生の答えを無理に見つけ出す必要が無いことを感じ心が軽くなった。

この感想文は鉛筆で書いてみよう。書き終えたら空を見上げて雲が変化する姿を描きとめてみよう。

清々しい気分になった新書との出会いに感謝した。

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真夜中…、

明日からはじまる仕事のことなんて構わず

読書に没頭した。

 

明日の仕事は…、

鉛筆とスケッチブックを買う。

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新年早々、素晴らしい言葉に出会った。

感謝…。

 

(エムP)

 

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