陸上男子400メートルリレーの決勝。
トラックに現れた日本選手は、予選で従来の日本記録38秒03をを塗り替え、
37秒68を叩きだした
山県亮太(24)=セイコーホールディングス、
飯塚翔太(25)=ミズノ、
ケンブリッジ飛鳥(23)=ドーム、
の4人。
刀を抜く『侍ポーズ』が今ひとつ様になっていませんでしたが、
笑顔で楽しんでいる様子が伺えました。
実力と研究と匠の技と運が味方して、銀メダル獲得!陸上男子400メートルが夢叶なのだ!?
【実力】
日本の五輪史上最強ともいえるカルテットの100メートル自己ベストは!
桐生祥秀さん=10秒01、
山県亮太さん=10秒05、
ケンブリッジ飛鳥さん=10秒10、
飯塚翔太さん=10秒22、
日本人初の9秒台に最も近い4人が集結して臨んだ。
男子100メートルに挑戦したのは、自己ベスト記録、上位3名の保持者。
惜しくも、決勝へ進むことはできなったが、その悔しさを400メートルリレーにぶつけた結果!
予選を全体2番目のタイムとなる37秒68の日本新記録で突破した実力に注目してみましょう。
【研究】
一般的に400mリレーでは、
直線走路でスピードを最大限に生かすため、
直線を走る第2、第4走者にエース級を配置することが多い。
今回の日本カルテットであれば100mの持ちタイムが早い、
桐生祥秀さんと山県亮太さんの2人が第2、第4走者を走るのが順当。
しかし、
実際には飯塚翔太さんとケンブリッジ飛鳥さんがエース区間を任された。
その理由を吾輩的に解説しよう!
スタートなら俺に任せろ!!
第二走者=飯塚翔太さんは、助走をつけた加速性がウリ!
加速してからのスピードは負けないぜ!!
第三走者=桐生祥秀さん、柔軟性ある走り方でトラックを制覇!
巧みなコーナリング技術をみせてやる!!
第四走者=ケンブリッジ飛鳥、直線を飛ぶ鳥のように疾走!
ボルトの背中以外は見る気はないぜ!!
いかかでしょうか?
ご満足いただけましたか??
【匠の技】
今回のリオ五輪。
刀を抜く『侍ポーズ』に時間を注ぐより、日本はバトンパスを徹底的に拘った。
通常は手を伸ばし、上から振り下ろして渡すオーバーハンドパスを採用する。
オーバーハンドのメリットは、
利得距離=腕の長さを最大限に利用し、走らなくてすむ距離が増えること
ほんのわずかな距離ではあるが100分の1秒を争う陸上競技では大きなメリットなのだ。
しかし…、
日本は、真逆の下からバトンを差し上げるアンダーハンドパスを採用。
オーバーハンドのように利得距離は稼げないが、渡す側と受ける側の双方がフォームを乱さず走ることでタイムアップを狙った。
さらに、利得距離も稼げるように、受ける側の腕が後ろに伸びた際に手渡す形に改良したのだ。
良いことづくめに見えるこの方法!?
二人の呼吸がきっちりと合えばスピードは乗るが、高度な技術が必要でバトンミスというリスクは格段に増えていく。
だが、日本のバトンパス『匠』の域にむかっていた。
【運】
各々がどの国の選手よりも練習したという自負。
アンダーバトンパスが匠の技の領域まで達したという自信。
失敗を恐れず!メダル奪取に向かって勝負に出た日本!!
矜持の心を持って臨んだ侍4人衆!!!
この誇りをもった侍たちに
『トラックの神様』が微笑んだ。
『陸上の神様』
が住み着いているウサイン・ボルト(ジャマイカ)の後塵を浴びたとはいえ、
アメリカ、カナダ、中国という強豪に背中を見せたままゴール!!!
北京大会の同リレー以来2度目のメダル奪取!!!
という夢を叶えたのだ。
更に!
陸上トラック種目で日本男子にとって過去最高の銀メダルを獲得!!!
更に!更に!
予選で中国がマークしたばかりの37秒82のアジア新記録を塗り替える!
37秒60
という快挙も同時に達成したのです。
さて、ここで
『モデルプレスTV クイズ』
Q/
モデルプレスTV出演者で、この陸上男子400メートルリレー銀メダル獲得という快挙を誰よりも歓喜したCASTは誰でしょう???
A/
答えは…、
キャスターの高橋麻美さん。
ご自身が陸上競技をしていた経験の持ち主。
リオ五輪開幕前から、陸上男子400メートルリレーのメダル獲得を予想していました。
奇しくも、銀メダルを獲得した日は高橋キャスターの生放送日。
マシンガントークと声の大きさがウリの高橋キャスター!!!
銀メダル獲得の報に誰よりも大きな声で歓喜し!
大興奮のまま生放送に突入したのは言うまでもない。
興奮冷めやらぬ高橋キャスターの生放送はご覧いただけましたかね??
毎日、毎日、感動をありがとう~~。
各国の代表選手!!!
(エムP)
この曲がぴったりはまりました!
【BGM-IN】「Hero」(安室奈美恵)