千葉市の幕張海浜公園の特別コースで行われたモータースポーツで
「空のF1」とも称されるレッドブル・エアレースで…、
日本人パイロットとして、ただ一人!!シリーズフル参戦している室屋義秀!悲願の初優勝で夢叶なのだ!?
吾輩が『室屋義秀』さんを知ったのは…、
『ナナイロ~THU~』でお馴染みの
映像作家『西岡純也』さんがきっかけだった。
レッドブルからの依頼で新たな映像を手掛けていた西岡純也さん。
その作品を見せてもらったとき~。
空を自由自在に駆け巡るプロペラ飛行機~~~~、
まるで、CGで描かれていると錯覚するほど、スピード感あふれる映像はすべてが実写だった。
この『鉄の鳥』=プロペラ飛行に命を吹き込んでいるのが
『室屋義秀』さんだったのです。
この実写に、CG技術を屈指して磨きをかける男が『西岡純也』さん。
男と男が凌ぎを削って出来上がった作品は人々を魅了しないわけがない…。
しかし、日本にあまり馴染みのないエアーレース。
なかなか『室屋義秀』という名前を耳にすることはなかった。
しかし、大きな大きな転機が訪れる!!
2015年
時速350キロを越える3次元のモータースポーツ、
『空のF1』と称されるレッドブル・エアレース・ワールドシリーズが日本開催が決定。
それだけでない!
この年、一気にメジャースポーツの仲間入りした
でも、『室屋義秀』さんは結果を出すことはできなかった。
そして、1年後の
2016年6月5日(日)
に悲願達成の日がやって来た。
前日までのランキングは11位。
運も味方して、
優勝者を決めるラウンド『ファイナル4』へ進出した。
2番目にフライトした室屋は、1分04秒992のの好タイムを叩きだす。
この結果が全て!
このタイムを上回るパイロットが現れなければ、室屋義秀さんに世界一の称号が舞い込んでくる。
残るパイロットは2名。
この時点で、既に表彰台に上ることは決定していた。
続くカービー・チャンブリス(アメリカ・56)のタイムは1分05秒618
これで、2位を確保。
最後の1名は、ここまでコースレコードを作っていたマーティン・ソンカ(チェコ・38)。今、乗りに乗っているパイロットだ。
いよいよフライトが始まった。
場内の映像には、タイムトップにいる室屋義秀さんの飛行機がゴーストとして合成され、マーティンの機体と争っている姿が映し出されている。
途中経過では、0.04秒マーティンが勝っていた。
「最後のセクターで、ゴースト(自分のフライト映像)を追いながら人のレースを見たが、面白かった。興奮した」
そして、ゴール!!!!
1分05秒097のタイムが示された!悲願達成の瞬間!!!
室屋義秀さんの目には涙が光っていた。
5シーズン目でやっと掴んだ世界の『頂点』
中央大学の航空部でグライダーの操縦桿を握って以来、25年目にして叶えた夢!
表彰式に君が代が流れ
「妄想の世界では何度も聞いた君が代だったけれど、いいなあと思ってかみ締めた」
25年間~。
幾つもの逆境を跳ね返してきた室屋義秀さん。
彼のモットーは、
【思えば夢は叶う】
【V-IN】「2016年 悲願達成のエアレース」(室屋義秀)
43歳の室屋さんは、さわやかに笑って一言
「ラーメンを食べたい。優勝したから餃子もいいかな。明日は二日酔いです」
今日位は、思う存分酔いしれてください~~。
25年分の想いを…。
(エムP)